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第三者としての視点

  • Posted by: mmizui
  • 2016年4月30日 5:30 AM
  • 未分類
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映画【ら】上映、トークショーご来場ありがとうございました

この映画を撮影したのは2年半前
2年前のゆうばり国際ファンタスティック映画祭の時は

“馬鹿で純粋だったあの頃の私は、性的暴行目的で拉致されました。今でも2割位の確率で信じて貰えません。警察にとっても犯人にとっても過去の出来事ですが、我々被害者には現在形の傷です。この世から性犯罪がなくなります様に。性犯罪者は死ね。そんな事ばかり考えていますが、私には映画があって良かった、と思って生きています。”

この様にコメントしました
丁度1年前の劇場公開時、映画情報サイトのインタビューには

“―─本作を撮ったことで、ご自身の症状等に変化はありましたか?
水井:残念ながら、この作品を撮ったことにより変わったことはないですね。ただ、今回の映画によって、こうして自分の体験を語らせてもらう機会が増えるというのは、より客観的に自分の過去と向き合えるようになっていくのかなとは思っています。”

こう回答しました
そしてこの1年の間、更に何回も自分の体験した事件について、この作品について、を改めて説明して今ようやく
「私にとって過去の出来事なのだな」
と思える様になったかと思います
 
ご存知の方は多いかと思いますが、ついひと月ほど前、2年以上行方不明になっていた少女が保護されたと云うニュースがありました
全て事件が報道される訳ではないので実感はないかと思いますが、世間では意外と類似した被害が発生しています
とはいえ、遭遇したとしても大多数の人は第三者と云う立場に居るでしょう
司法関係者でない我々一般人が、被害者/加害者以外の立場でその状況に立ち会ったらどうすれば良いのでしょうか
被害者に助けを求められたら、身の安全を確保しつつ、すぐに専門家(警察や救急車)を呼ぶべきです
その場においては被害者の話す内容に耳を傾けたり、真偽を確かめる必要すらないと思います
被害内容に耳を傾ける事で、聞いた人まで傷を負ってしまう場合があります
不用意に問いただす事で二次加害をしてしまう場合があります
専門家ではないのだから、真偽を判定する事なんて出来ません
それは拉致監禁事件や性暴力事件に限らず、あらゆる犯罪時にも言えるのではないでしょうか
被害者にならない様に注意を促すだけでなく、目撃者や第三者としての振る舞い方も周知されてゆくべきだと思います

件の少女が保護された報を聞いた時、私は全くの第三者として“助けを求め逃げてきた被害者”と相対する場面を想像しました
他所の事件を見聞きした時、今まではずっと被害者の立場から考えていたけれど、これからはもう一つ、想定しておくべき視点が増えた
その考え方の変化があり、この度の上映イベント開催に至りました

これからも拉致や性暴力問題に向き合い続けますし、機会があればまた【ら】の上映も行っていきたいです
お力添えお願いします

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