- 2016年1月29日 11:58 PM
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最終近い帰りの電車で、端っこの席
田舎だからそこまで人はいなくて、座ろうと思えばみんな座れる
でも眠って乗り過ごすのが嫌なのか、他人と密着したくないのか、ドアの前に立ってる人もいた
いつからだったのかは覚えてないけど、隣には男性が座っていた
もう高校は卒業しているだろうか、まだ社会人歴は長くなさそうな、どう見積もっても私よりは年下の若者
友人同士並んで座る事も可能だろうに、同年代の男性が立ったまま、彼と会話していた
若者特有の、と云うべきか、小声で囁いては吹き出す、短い会話を繰り返す
座った彼は酔っているのか、腕の置き場が定まらずそわそわと
立った彼は乗り過ごしを心配しているのか落ち着かず、なおかつ少し苛立った様子
隣の彼の手が私に何度もぶつかるけど、もし寄り掛かってきたり因縁をつけられる事があっても、相方が収拾してくれるだろう
立っている彼の方が後輩か、またはまとめ役なのかな、なんて考えていた
でももしかしたら共犯で、見張り番なのかな
私の脚に触れる彼の手から、作為を感じる
端の席に座っている私
隣には私の脚を触る男性
前方には他者の視界を遮る為の男性
いつもこんな布陣で挑んでいるの?
それとも初めての試み?
それは2011年1月29日
「イチジクコバチ」封切りの夜
田舎だからそこまで人はいなくて、座ろうと思えばみんな座れる
でも眠って乗り過ごすのが嫌なのか、他人と密着したくないのか、ドアの前に立ってる人もいた
いつからだったのかは覚えてないけど、隣には男性が座っていた
もう高校は卒業しているだろうか、まだ社会人歴は長くなさそうな、どう見積もっても私よりは年下の若者
友人同士並んで座る事も可能だろうに、同年代の男性が立ったまま、彼と会話していた
若者特有の、と云うべきか、小声で囁いては吹き出す、短い会話を繰り返す
座った彼は酔っているのか、腕の置き場が定まらずそわそわと
立った彼は乗り過ごしを心配しているのか落ち着かず、なおかつ少し苛立った様子
隣の彼の手が私に何度もぶつかるけど、もし寄り掛かってきたり因縁をつけられる事があっても、相方が収拾してくれるだろう
立っている彼の方が後輩か、またはまとめ役なのかな、なんて考えていた
でももしかしたら共犯で、見張り番なのかな
私の脚に触れる彼の手から、作為を感じる
端の席に座っている私
隣には私の脚を触る男性
前方には他者の視界を遮る為の男性
いつもこんな布陣で挑んでいるの?
それとも初めての試み?
それは2011年1月29日
「イチジクコバチ」封切りの夜